アニキのアルバイト3~風の配達人

バ)アルバイト3回目。

きょうは 雨風が強いと聞いていた。
覚悟していた・・・・
それなりの 備えもした・・・

レディスがまっている
この メールを
ぬらしちゃぁ、いけないぜ。

ふっ レディスを濡らしちゃうかもしれないが

ダ)しばくぞ!



【頬を撫でる 風よ・・】

バ)しかし
俺が いつものように
マシンに 息をふきこむと

あれま、

雲は去り、
陽さえ 差し込む

そうか、そうなのだな・・
俺は おてんとさまに
祝福を受けているのだ・・・

ダ)ここだけ 雨降らしてください。
どっさり!

バ)嗚呼!風よ!
俺に春の暖かさを!
愚弟に 肌を切るような
冷たさを!

ダ)ムッキーーー
もう、こいつのところだけ
集中豪雨にしてください。




【ごらん、おひさま わらってる】

ああ! ありがとう
空の女神よ!!
ビバ! 晴れ!



【レッドゾーン】

おっと、いけねぇ!

俺のマシンは
レッドゾーン!
スピードメーターが
振り切っちまうぜ。

俺といっしょが
そんなに うれしいかい?
ベイベェ

ダ)あ、バージル君、軽トラのおじいちゃんに
抜かされましたけど?

バ)ふっ 暴走野郎は
ほっとくさ。



【呼んだ?】

バ)あ、うさんくさい おまわり風。
ダ)のーへる、一人妄想の罪で罰金。
バ)だんてぇぇぇ・・・
ダ)なぁに?
い・・いえ、ちがいます、おまわりさんです。