「蒼い月」ダンテ篇 エキストラ

SS 「おやすみ」をもう一度 音楽を流します




(画 : canson)
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「おやすみ」をもう一度

月曜日 
「弐伊・・・いっしょに寝ていい?」
「なに・・怖い夢でもみたか」
「うん、見た見た!」
「・・・うれしそうだな。確信犯め」

火曜日
「ああ、意外に手間取った。朝が来ちまうぜ・・
次の仕事はダンテに任せて
ゆっくり 休ませてもら・・・
・・・ふふ、でっけぇ子犬・・こら もうちょっとそっち寄って」

水曜日
「おまえさ、たまには自分の寝床で寝ろ」
「だめ?」
「だ・・・だめじゃないけど」
「うん、よかった」
「ああ、もぉ・・・」

木曜日
「俺たちみたいな因果な仕事が 毎日あるってのも
いいのか、悪いのか・・・悩みどころだな」
「疲れた?揉んでやろうか?」
「お、ありがたいね・・・もっと下・・・
・・うまいね・・・

あ、こら、そこ やめろ!」

金曜日
「どうした、そんなところで寝ると風邪引くぞ」
「いいんだ、俺 弐伊のそばにいると、
ずっとひっついていたくなるから・・・」
「いいから 来い」
「うん」
「・・・おまえ、最初からそのつもりだっただろ」

土曜日
「弐伊!弐伊!もうお昼だ!」
「う・・・ん 今日は休み」
「あ、そうか、じゃ、一日たっぷり・・」
「はぁ!?」

日曜日
「弐伊、たまにはさ、俺が・・」
「ごめんこうむる」
「なんでっ」
「想像ができん」
「どんなのだったら 想像できるのさ」
「そうだな・・・


こんなの?」


end



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