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ヴァルハラを追われ
「北の大神」という立場も捨てた
神・オーディーン
しかし 彼はそれを嘆いたり 悔んだりしません。
むしろ
まるで 願いが叶ったとでもいうように
自由な旅の空の下に 歩みだしたのです

そして 「自由」だけではなく
かけがえのない 「愛」も そこにあったのです

***

魔剣士のニィ

彼はオーディーンのパートナーとして
共に行動するうち
いつからか 神に惹かれている自分に気づきます
それは 神もまた 同様だったのです

「風の歌」は ふたりの愛を縦糸に
旅で出会う人々・出来事
そして 人間族のミッドガルドから
神魔の住むのアースガルドまで
ふたたび 策略のない 安寧の地とするための戦いなど
短いエピソードを横糸にして
綴っていきます

ふたりの織りなす あたらしい 神話です

地名・風俗など 北欧・ケルト神話を参考にしますが
まったく別の 創作です

コミカルでちょっぴりホロリとくる
ふたりの珍道中物語

大地の香りと
涼やかな風が
届きますように

 ***

(言葉解説)
ユグドラシル=世界樹
1リーグ=古い距離の単位・約3マイル

(世界観)
北欧神話では9を完成の数字とするそうです
さまざまな場面で9、あるいはその倍数などが
つかわれます