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アナトリアからアルプス南麓をへて
フランス・パリへ
1台のバイクを友に
もうひとりの自分と向き合う旅

何がそこに待っているのか
何を見つけられるのか
あるいは
なにも掴むことはできないかもしれない

けれど
今自分に必要なのは
向かい風に身をさらし
突き進む覚悟 ――

***

半魔であるダンテとバージルが抱える
もう一人の「闇の自分」
彼らの成長にシンクロするように
闇も膨れ上がり、隠れることなく 顔を出すようになります。

ヒトとしての光の部分が鮮やかなばかりに
より深い闇を持つことを知ったダンテは
それに向き合うため
ひとり旅立つことを決意します。

前章・後章含む全5部構成
各部は独立したストーリーですが
1章より通してダンテに関わるロマの一団が登場します。
彼らにより 絡まった糸はほぐされ
そして最後には一枚のダンテのためのタペストリーが
織り上げられます

長編です。各部にそれぞれ扉と目次を用意しております

<プロローグ&chapter0>
旅立ち前夜、恋人たちの風景
女性向け表現が多い章です

<第一章 真実の在処(ありか)>
人と人を分断する「民族」という境界線
東欧の某国、国境の町ニシュで
ダンテが見る 
憎しみと狂気の連鎖
その中で覚醒するダンテの魔性・・・

道中で出会ったロマにより ダンテとバージルに関わる
3本の剣の存在を知ります
戦場を場面にしており、暴力・残酷な表現があります。

<第2章:絵描きのコムーネ>
奪う者、奪わる者
制するもの、従う者
他者により 自由の翼を奪われるのは
運命なのか、それとも打ち破ることができるものなのか
随所で「色」により登場人物たちの心象を表現しています
暴力、性愛の表現があります。どちらも重要で鍵はいたしません


<3章:12区トラヴェルシエ通り27番>
人を哀しく分かつ境界線があり、
また人の安寧を守る境界線がある・・・
旅は約束の場所、パリで区切りをつけるけれど
迷う心の旅はきっとこの先もつづく。
*重い1章、2章に比べ、ソフトで
女性向け、BL表現の多い章です
別枠でパスワードを必要とするサブストーリーがあります

<エピローグ 夢の欠片>
再会した恋人と過ごすパリの休日
でも ふたりはそれがつかの間の休息であることを知っています
空をおおう不穏の雲
人の世を無に返し新たな境界をひこうとする傲慢の者たち
それはかつて魔族と共闘した神
再びまみえたロマは厳しい予言とともに
あたたかな励ましを残します
女性向け表現あります

携帯版連載200910.月〜2010.8月

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