Devils' prank
〜悪魔達の悪戯

§1 ナイショの悪だくみ 音楽を流します


【双子のダイニングルーム】

v ああ、食った食った・・・
今日は俺作ったから おまえ皿洗いね
d へいへい、わかってます

(バージル 目の前の雑誌を読むともなく
ぱらぱらとめくっている)

v ・・・おまえ うまくいってる? 弐伊と
d 余計な お世話ぁ〜♪
v このあいだ パブ寄ったらさ、おっさん 女の人にべったりしてるんだ。
そのまま 帰ってきちゃったよ
d 四兄ぃは サービス精神旺盛だからね、おとなだしさ。
v 弐伊だっていっしょじゃん。
やっぱ、なぁんか子ども扱いされてるみたいでヤなんだよなぁ。
d 俺、どっちでもいい〜〜
v いっぺん おっさん達がギャフンというとこ、見たくない?
d あ、やだな、そういうときって だいたい、やばげなことだし・・・
v おまえ 俺のふりして 四兄ぃとこ行って。俺、弐伊のとこいく
d はあっ!?もし 気づかずにそのままなんかあったらどうすんだよ・・・
v う・・・そんときは しょうがないじゃん
d 俺 やだぁ!
v 髪 あげてみな
d こう?
v おれは おろす・・・

d・・・おもしれぇ・・俺がもうひとり いるみたい
v おっさんたち ビビるぜぇ・・・

(ふたりの内側でケタケタ嗤うのは悪戯好きの小悪魔だったのか
遊び足らないこどもの心だったのか、
他愛のない風景は しあわせな時間の中にこそあるもの。
けれども その時のふたりには、
突拍子もない思い付きが ただただ愉快に思えるのだった)







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