卒業
§2
Salud ! (乾杯)〜バージルの進学  (♪光闇世界 Beginning of Love) 

入学許可がおりた日。
ヘルガも交えて 四のバーでちいさなパーティをひらいた。

「アニキ、大学生・・・か
なんか かっこいいなぁ」
「ダンテ、あなたは 旅に出るって聞いたわよ」
「はい しばらく」
「いいわね、いまのうちに あっちこっち 見ておきなさい。
ということは ・・・・ 彼 あいてるのね?」
そういって 弐伊のほうに目をやった。





「先生、冗談でもやめてくださいよぉ」
「あらぁ、いいじゃない、ちょっと私が年上だけど」
弐伊は笑っているだけでなにもいわない。
「おっさん!なんとか言えよ!
ひとりでやるから大丈夫ですっとかなんとかっ!」





ムキになってきたダンテに
ヘルガは涙をにじませて笑った。
「あはははは、悪乗りだったわね。
わたし 男には興味ないから。
いちど結婚してこりごりだわ。

バージルおめでと。
ダンテ あなたもがんばるのよ。

じゃぁ・・・っと わたしも 恋人(she)がまってるから
帰るわね。
マスター、今日のは おごりよね」
「もちろんでございますよ ヘルガ。
いろいろと ありがとう」

四はヘルガに歩み寄り握手をすると一度抱擁した。
ヘルガは 楽しげに手を振ると 店を出て行った。

「じゃぁ、あらためて乾杯といくか」

グラスには新しい飲み物が用意された

四が音頭をとる
「コホン、あらためて・・・
バージル、おめでとう」

「サルー!」








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