冷たい手

§2 音楽を流します




(数日後パブ:夕刻 * 四とダンテ)

「あれ? バージルは?」
「ダンス教室」
「ええっ! 結局アイツもやってるの!」
「もう ボク以上だぜ。 
でさ、 何が悔しいって、ぼくより うまいんだ。
センセイにもかわいがてもらてるし。
初めて行った時なんか、センセイ 悲鳴上げてたもん。 かわいいぃっって。
四兄ぃ・・ボクそんなにブサイク?」
「あ・・・だははは、おめえってやつは、ほんとに・・

じゃ、今日はおめえの番な。
山ぎわのモスクの地下の扉をあけてくれ。
何か憑いてるらしい。銃は?」
「大丈夫、そのへんは まかせて」

***

(パーティ前日:教室)

世界史の講義。

隣の席のパメラ。
ノートから顔もあげず
そっと ダンテの手に触れる

「!?」

パメラ 顔を向けにっこりと微笑んでくる・・・

ダンテ、手をひっこめる

***

(夜: アパート* ダンテとバージル)

「ねぇねぇねぇねぇ!!!!
どういうことだとおもう?
やっぱこういうのは 誘って、ってことだよな」
「しらねえよ。 誘ってほしかったら そういうんじゃないの?」
「女って そういうこといわないんだろ」
「だからしらねえって。 めんどくさい」
「兄貴、どういってサラを誘ったの?」
「誘ってないけど 服にアイスつけちゃったからしかたがなかったの!」
「なんだよ、それ・・・」
「おめえそんなに 女の子とダンスしたいの?」
「てか、そうするもんなんだろ?」
「しらねぇぇぇぇえ!」 
「よし、いっちょ やってみるか!
なんか 悪魔退治するよりも緊張する! ふんっ!」







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